こんにちは。
パワースポットマインドセラピストの緑葉です。
前回のブログで、不登校は子供の問題であること、
その問題の解決は本人にしかできないこと、
そして、不登校問題の解決には親の支えが必要不可欠であることをお伝えしました。
今回は前回お伝えできなかった、
”不登校の子供に対して親ができることとは?!”
ということについて、お話したいと思います。(→前回のブログはこちら)
言い換えれば、”親にしかできない適切な接し方”を順番にお伝えします。
不登校には段階があります。
そして、段階に応じた対応が必要です。
つまり、お子さんの現在の状況に応じた対応が必要になるわけですが、
個別にお話を伺わないと判断できないところでもあるため、
ここでは基本的な親の心の在り方をシンプルにお伝えします。
親が子供に対してできる対応は主に次の3ステップです!
≪ステップ1≫ 現在の子供の状態をありのまま受け入れること
⇓
子供に安心感を与える
子供は学校に行かないといけないとは考えています。
しかし、何かのきっかけで心と体のバランスを崩し、
自分でもなぜ頑張れないのかわからないほど、心身ともに疲弊しきっていることが多いです。
ですから、子供が学校へ行かない事について責めるような言動は控え、
十分に休息を与えてあげてほしいのです。
時々、家の居心地を悪くすれば学校へ行くようになるのではないかと考える方がおられますが、
これは絶対NGです。
これでは、子供の心の拠り所がなくなってしまいます。
家で過ごす時間だけでもホッとしたいと大人でも思いますよね?
子供なら、なおさらです。
親のぬくもり(愛情)に包まれた場所で羽を休めたい!
そういう時期なのだと受け止めてあげてほしいと思います。
親に受け止めてもらえているという安心感が
子供の消耗しきったエネルギーの充電を促します。
≪ステップ2≫ 子供の状態が心配でも、子供自身で解決できると
信じて見守る(寄り添う)こと
⇓
子供に親が自分を信頼してくれていると感じさせる
不登校になると昼夜逆転生活になるなど生活リズムが崩れ、
一日中ゲームをしていたり動画ばかり見ていたりといったことがおこりやすいです。
学校に行けないにしても勉強くらいしなさいよ!と言いたくなりますし、
ちゃんと朝起きて、夜はしっかり眠ってほしいと思ってしまいますが、
こういう行動をすることにも、子供なりの理由があったりするので、
むやみにゲームを禁止したり、取りあげたりするのは得策ではありません。
子供の思いをしっかり聞いて、
子供と一緒にルールが決められるようになるのが一番ですが、
子供の心にまだそれだけのエネルギーが溜まっていない場合は、
歯痒く感じてしまうとは思いますが、黙って寄り添い、
一緒にゲームや動画を楽しむくらいの気持ちでいてあげてほしいと思います。
≪ステップ3≫ 子供の気持ちが外に向くような状態になったら
少しずつ前に進めるように刺激を与えること
⇓
そっと背中を押してあげる程度の刺激を与えて行動を促す
エネルギーが溜まってくると子供は外の世界が気になり出します。
会話の中で少しずつ、友達に関する話題が出てきたり、
体を動かしたくなったりするようになります。
心と体のバランスが少しずつ回復してきている兆しでもあります。
ただし、焦りは禁物です!
子供が元気になったからといって、学校にすぐに行けるようになるとは限りません。
すぐに登校を再開できる子供もいれば、
登校したい気持ちはあってもまだ難しいと感じている子供もいます。
また、学校には行かないという選択をする子供もいます。
元気になったからと、すぐに登校を促すようなことを始めると、
それが子供にとって心の負担になることだった場合、
また心を閉ざし、不登校期間が長引いてしまいかねません。
いきなり登校を促すというよりも、子供がリラックスしている状態の時に、
何気ない感じで軽く学校の話題を口にしてみて、
慎重に子供の反応を見るなど、
ゆったりした気持ちで決して焦らないということを心掛けてくださいね。
この3ステップを一言でまとめると、
”子供の心に絶対的な安心感を与え、親との信頼関係ができると、
子供は自信を取り戻し、自然に元気になっていく”
ということです。
子供は親の感情を映し出す鏡でもあります。
つまり、親の心の状態が、子供の心理状態に大きな影響を与えることになるのです。
だからこそ、子供と向き合う前に、
まず親御さん自身が自分と向き合い、心を穏やかに保てるように整えていく
ということが何よりも大切です!!
私の息子の場合は、中高一貫校に入学したものの1年生の3学期から不登校気味になり、
2年生の10月からは完全不登校になりました。
自分の心と向き合うことをしないまま息子に接していた1年間は、
息子とまともに会話すらできませんでした。
ある冬の日、仕事から帰ると息子が家にいません。
「俺なんか生まれてこなければよかった。母さんごめん。今までありがとう。」
と、置手紙をしていなくなっていたのです。
幸い、数時間後に、思い直してマンションの駐車場まで帰ってきたものの
家に入ることができずうずくまっていた息子を見つけ、
無事連れ帰ることができましたが、生きた心地がしませんでした。
そして、ようやく、変わらなければならないのは私の方だと気が付きました。
そこから、自分の心を整えて息子と向き合った結果、
3年生の1学期を迎えるころには息子は家庭内ではとても元気になっていました。
でも、学校の話はまだタブーでした。
ところが、3年生の10月頃に、急に息子から進路について相談があると言いだしました。
中高一貫校なので、再登校できればそのまま受験をすることなく進級できる環境でしたが、
「もう今の学校には戻れる気がしないし、行きたくない。でも大学には行きたいから、
マイペースに勉強ができる通信制の高校に進学することを検討してもいいかな。
よかったら通信制高校のパンフレットを集めてほしい。」
と、自分の思いを打ち明けてくれました。
そして、集めたパンフレットを見て興味をもった学校には見学に行き、
通信制高校のサポート校に4月から通学することを息子自身が自分で決めました。
”子供自らが自分の生き方を考えて行動できるようになること”
これこそが、本当の不登校の解決といえるのではないかと私は思います。
再登校できるかどうかよりも、自分自身の心を整えて、
子供の心身の回復を第一に考えることこそが、不登校解決への近道になりますよ😊
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